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最新情報

2012年1月6日[更新] 

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の逆スピン運用実施結果と
冬眠モード移行について

 平成23年10月18日に実施したIKAROSの逆スピン運用結果に基づき、解析を進めてきた結果、 今回、逆スピン運用に関する詳細な成果が得られました。

 また、現在までの運用状況から、平成24年1月6日までにIKAROSが冬眠モード (発生電力低下による搭載機器シャットダウン)に移行したことが確認されましたのでお知らせいたします。



◆逆スピン運用実施結果

 平成23年10月18日、IKAROSは良好に逆スピン状態に移行しました。
 逆スピン運用実施結果は表-1のとおりです。

 






◆冬眠モードへの移行について

 IKAROSは、逆スピン状態に移行した後、次のような挙動が運用にて確認されていました。
(1) 逆スピンのスピンレートが徐々に増加しているため、太陽光圧優位(*1)での航行から、
  慣性指向優位(*2)での航行に移行し、太陽角が増加する。
(2) IKAROSは楕円軌道上にいて、平成24年3月に遠日点を通過するまでは太陽距離も増加し続ける。
(3) (1), (2)の結果、発生電力が低下する。これにより発生電力が消費電力を下回れば、
  冬眠モード(搭載機器シャットダウン)に入る。
(4) ガスジェット制御によりスピンレートダウン(回転数を落とす)または姿勢制御を試みたとしても、
  大きな変化が得られない(推進薬が枯渇に近づいているため、残りの推進薬で効果的な変化を得られる
  制御ができない)と推定している。


(*1)太陽光圧優位:IKAROSの姿勢が太陽光圧によって強く影響を受ける状態。
   膜面が太陽に近い方向を向く。(太陽角が0°付近に近づく)
(*2)慣性指向優位:IKAROSのスピンレートが速くなることによって、宇宙空間で姿勢が同じ方向を
   向こうとする力に強く影響を受ける状態。IKAROSの場合、軌道位置が変わることによって太陽の光が
   太陽電池パネルに当たりづらくなる。(太陽角がどんどん大きくなる)
(補足)慣性指向優位でIKAROSが飛行を続けた場合のイメージについては、「慣性指向のイメージ」
    ご覧いただければ、ご理解いただけると思います。


これらの確認された挙動から、12月初旬より姿勢制御を行わず、冬眠モード移行までの間、太陽角が増加する姿勢運動データを継続して取得するとともに、IKAROSの状態を確認してきたところです。
その結果、本日までに冬眠モードへの移行が確認されました。
今後は、平成24年春以降に太陽角・太陽距離が改善され、再び電力復活(冬眠モード明け)の可能性が予想されることから、この時期を目標に準備を進め、必要に応じて適切なタイミングに受信を試みることも検討していきます。






 5月21日 6時58分22秒打ち上げ成功