2010年6月16日[更新]
世界初のソーラー電力セイル展開状態の撮像成功!
6月14日に分離カメラ実験を実施し,世界で初めてソーラーセイルが展開した状態(展張状態)の撮像に成功しました!
IKAROSに搭載された分離カメラについては後半に詳しい説明を載せてありますので,是非そちらもご覧ください(最後には分かりやすいアニメーションもありますので是非ご覧を!)
世界で初めて深宇宙でのソーラーセイル全景の撮像に成功したのですが,深宇宙でこのように小さなカメラを本体から分離させ,探査機自身の写真を撮像したのも初めての快挙になります!!
分離カメラ実験は15分程度で終了してしまいましたが,本体から離れたカメラはおそらく世界最小の人工惑星として太陽の周りを飛び続けることになります.こちらも何か感慨深いものがあります.

IKAROS(イカロス)がDCAM2で撮影した画像を、連続にして繋げました。
---↑この画像はIKAROS(イカロス)が宇宙で撮影した画像です!---IKAROS搭載分離カメラについて
IKAROSにはセイル(帆)が四角く広がったところを写真で撮るために分離カメラが乗せられています. 分離カメラはIKAROS本体から小さいカメラをヒョイっと飛ばして, 遠くに離れていく途中にIKAROS自身を写真で撮って,電波でIKAROSまで写真を送る無線カメラです. カメラは直径5.5cm,高さ5cmと小さいのですが遠く離れたところからでも電波を送ってくる頑張りやさんです. 残念ながら電池しか持っていないので,電池がなくなってしまうと電波を送れなくなってしまいます. 働ける時間は15分くらいととても短いのですが、頑張って働いた後は世界最小の人工惑星となって太陽の周りをIKAROSと一緒に飛び続けます.
分離カメラは次の絵にあるように太陽電池パネル(SAP)側に2台搭載されています.
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分離カメラ写真説明画像を拡大する
2台の分離カメラは分離カメラ1(DCAM1)と分離カメラ2(DCAM2)と呼ばれていて, 2台は少しだけ違っているので紹介します.
【分離カメラ1(DCAM1)】
分離カメラ1は写真のようにカメラからの電波を受信するためにアンテナを持っています. 下に見える箱の中にはカメラをしっかりと掴んでおくための機構(動く機械)やカメラを飛ばすための機構と, 電波を受信するための受信機が入っています.中に入っている機構を動かすと,カメラが上の方にバネで押されて飛び出します. 飛び出したカメラは写真のデータをIKAROS本体に残された受信機に送り続けます. 今回の実験では分離カメラ2の方を飛ばしたので分離カメラ1の出番はもうちょっと後ですね. でも,この受信機は分離カメラ1,分離カメラ2で共通して使うものですので,どちらのカメラも分離カメラ1の受信機に写真を電波で送ることになります.
分離カメラ1画像を拡大する
【分離カメラ2(DCAM2)】
分離カメラ2はアンテナがついていないだけで分離カメラ1と同じ形をしています. 箱の中に入っている機構も全く同じですが,カメラを押し出すバネの力が少し強くなっているので, 分離カメラ1よりもカメラが速く飛び出します. 6月14日の実験ではこちらの分離カメラ2を飛ばして写真と取りました! 短い間でしたが,頑張って写真を送ってくれたお陰で綺麗なIKAROSの写真を撮ることに成功しました.
分離カメラ2画像を拡大する
【カメラについて】
飛び出すカメラはどちらも同じ形をしています. カメラの本体の中には写真を撮るための電子回路,電池,写真を電波で飛ばすための無線送信機が入っています. 外には広い範囲を写真に撮るための広角レンズと,分離カメラ1の受信機に電波を飛ばすための送信アンテナがついています.
カメラ部画像を拡大する
【分離カメラの実験イメージ】
分離カメラを宇宙で飛ばすのは次の絵のようなイメージになります. (下の絵はDCAM1のイメージですが,飛び方はDCAM1もDCAM2も同じです)
①DCAMは太陽電池パネルの端の方に太陽に向かって取り付けられています.
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②箱の中の分離機構(カメラを飛ばすための機械)を動かすとカメラが太陽方向に飛び出します.このとき,IKAROSが回っているためにカメラは真上ではなくて斜めの方向に飛んでいきます(カメラに遠心力という力が働いているからです)
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③IKAROSから飛び出したカメラは写真を撮りながら無線電波を使ってIKAROSに写真データを送り続けます.電波を受け取ったIKAROSは写真データを一度自分の中に記録しておいて,後で地球に送ります(これが長い時間かかります)
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④飛び出したカメラは頑張って写真を送ってくれるのですが,電池しか持っていないので,電池がなくなってしまうと写真を撮ったり,電波を送ったりできなくなってしまいます.働ける時間は15分くらいで,IKAROSから数10mくらい離れたところまで頑張って働いてくれます.電池がなくなるまで頑張ってくれたカメラはそのまま動かなくなって寝てしまいますが,世界最小の人工惑星として太陽の周りを飛び続けます.
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この実験をしたときにツイッターでイカロス君とDCAM2君が実験の様子を教えてくれました.その会話の様子がアニメーションで見られますので,ご覧ください。
ツイッター@ikaroskun
ブログIKAROS-blog
☆イカロス君のアニメーションを見るときは、へやを明るくしてはなれて見て下さい。☆








