
「かぐや」(SELENE)に続く月探査計画として、月着陸探査機SELENE-2の検討を行っています。2010年代中頃までの実施を希望しています。
月がどうやってできたのか、その後どのように進化したのか、そして今どうなっているのか、謎が多く残っています。「かぐや」による詳しい観測よって、外から見てわかることは、相当のレベルまで解明されるでしょう。次は、月の内部の調査が必要です。月の表面はレゴリスといわれる砂で覆われていますが、その下はどうなっているのでしょうか、もっと深くは・・・・。そのため、SELENE-2では、月面に着陸して移動ロボットを使って周辺を詳しく調べます。表面のレゴリスを払い落として岩石の真の姿を観測したり、地中の構造を調べる観測を計画しています。
また月は、国際協力で月面基地を造る、宇宙飛行士が長期間滞在する計画があります。将来は、月面に天文台を作って天体観測を行う計画もあります。月面での放射線環境は?レゴリスが付着する影響や除去方法は?建物を建てたりする地盤は大丈夫?水や建設材料など、現地で利用できる資源はあるの?このような調査を事前に行っておく必要があります。
このような調査を行うための技術を開発し、実証しておく必要があります。日本はまだ、月面に軟着陸したことはありませんし(*1)、天体表面を移動して探査したこともありません。このような技術は、月探査に限らず、火星やその他の天体の探査にも必須です。そしてSELENE-2で開発する調べたい地域に高精度で着陸したり、天体の内部について詳しく調べる技術は、世界的にも最先端です。将来、国際月面基地を造る際には、日本としては、このような技術を持って参加する必要があると考えています。
(*1)1993年に「ひてん」探査機が月面に硬着陸(衝突)しました。2005年には「はやぶさ」探査機が小惑星イトカワへの軟着陸・離陸に成功しました。しかし月のように重力の大きな天体に軟着陸したことはまだありません。

